その後Ruby on Railsの有名所を含めてテンプレートエンジンってのが雨の後の竹の子のようにあって、その理念が「プログラマとデザイナの分業で効率的に…」ってのをよく聞くんだけど、それって本当なのだろうか…
開発側のコーディング負担が減って、デザイン側の負担が増えて、デザイナー側に説明する時間が増えただけなんじゃないのだろうか?
私は、web業界に6年ぐらいいて他(自)称、webデザイナって人を何人も見てきて面接もしてきました。
モダンブラウザがここまで浸透している中「cssで、殆どのブラウザを段組レイアウトできます」って人の少なさは十分に知ってるし、まともにjavascriptできる人なんて見たことない。
デザイン部分の「イラレができますフォトショができます」って人は腐るほど見てきたんだけどね。
実際、JavaScriptがまともにできる人はphpもできると断言できるし、cssがちゃんとクラス分けできていればオブジェクト指向もある程度身につけやすいと思う。
逆に、イラレやフォトショが得意な人で適当なオーサリングソフトを使ってデザインしてる人にはcssでさえ「やっとこさ」なのに変数やら、配列やらハードル高すぎると思う。
webの流行と理想って部分に対してデザイナとプログラマの意思疎通で半端ない労力使ってる現場が相当数なんじゃないかなぁ…。
「あのデザイナーhtmlでさえまともに組めねぇのかよ」ってよく聞くし「肝心の変数部分がきちんとした形の配列にならないのでテンプレートに元のコード(phpやらrubyやら)を書いて暫定対処しました」ってのもよく聞く。
全員がプログラムやらDBのこと分かってページ作ってたら「プログラマ」と「デザイナ」の分業なんて存在しないんじゃない?
業界の力関係が「クライアント>>>>>システム(インフラ)>>>>プログラマ>>>>webデザイナ」ってなっていて納期の辻褄を合わせるのが末端のデザイナなので、そこに対してプログラマの作業や概念を押し付けてる気がするんだよねぇ…。
今まで見てきてうまいこと分業できている現場は、大体それぞれ本職の人が結局「サーバーやらDBやらプログラムやら企画が高次元できる一直線になっているマルチプレイヤー」がそろった時の場合しか見ていない。
大多数の現場は、理想に追われていて実はコミュニュケーション部分と、それぞれに合わせたコーディングとデザイン時間にすっごい時間とられていてリソース減少には繋がっていないじゃないかなぁ…。