ここ最近、スマフォで動く(iPhoneだけではなくAndroidなど含む)flashに成り代わるツールを探してました。
調べたのは下記
・Adobe Edge(無料/AdobeID必須)
http://html.adobe.com/jp/edge/animate/
・Ninja(無料で最有力だったが配布ドメイン自体が失効)
http://www.publickey1.jp/blog/12/html5ninjamotorola_mobility.html
・Tumult Hype(Macのみ4,300円)
http://tumult.com/hype/
・Sencha Animator(マルチプラットフォーム/10,395円)
http://extjs.co.jp/products/animator/
・SpriteStudio(Windowsのみ95,000円)
http://www.webtech.co.jp/spritestudio/
で、SpriteStudioはHTML5だけではなくUnitiyやCoronaSDKでもにもexportできる、スマフォアプリ開発者にとっては大変ありがたい(?)ツールです。
まぁ、価格も10万円と一見「Adobe製か?」と思うぐらいの強気の設定ですけども。
その辺も含めて結構不満はあります。(絵を別ソフトで作成しないといけないとかは別問題です)
ばっさり言っちゃいますが、「アニメ・UI作成用ツール スマホアプリ・コンシューマーゲーム・組み込みソフト向け」「Flashでなくとも、デザイナーだけでアニメ製作」というのは素晴らしいと思いますし、Windowsしかないというのはまだ分かります。(現在Mac版も開発中とのことですが)
その変は別で、2012年の現在スマフォのアプリ開発はAndroidとiPhoneの2強でwindows phoneの開発をあまり聞きません。
で、iPhoneアプリの開発はxcodeの都合上基本的にはMacがないと開発できません。
その辺を差し引いても厳しいなぁ…
だって、基本SpriteStudioがないと作成したアニメーションの確認ができないんですよ?
上司が非Windows機だったりするときに、どうやって納品確認するんでしょうか?
また、クライアントが作った製品を確認する人もわざわざwindows機を用意して約10万円のツールをインストールしないとダメって、flashに比較しておかしくないですか?
こんなこと書くと「HTML5に変換すればいいじゃん!」って言われるんですが、HTML5に変換するツールが「cuiしかない」って「デザイナーだけでアニメ製作」のコンセプトと真逆でしょ。
しかも、エクスポートされたHTMLのjs部分を変更しないといけない。
ここも「デザイナーだけでアニメ製作」のコンセプトと真逆。
思想は素晴らしいのに発展途上のツールとしてはあまりにも高過ぎるわけです。
っていう矛盾が生じるんですけども、flashで「雪を降らせるエフェクト」を手書きで書く人っていないですよね?
randomとduplicateMovieClipを使ったスクリプトをコピペで使う人が多いと思います。
例えば、カードゲーム的なアニメを作っていてデザイナーが「大きさの違う光の玉が集まってくるエフェクト」を再現したいと思ったときに、メチャクチャ大変です。
script機能は必要ないかもしれませんが、これを解決するには結局非デザイナーの人が何かしらのリソースを裂かないといけない状態になります。
というか、flashってgotoandplayとかで自分の好きなフレームに飛ばせるわけです。
まぁ、gotoandplayも実際scriptでプログラム記述なんだけど、stopと組み合わせることでデザイナー(?)が意図している位置に動かせたり、止めたりできるわけです。
これって凄く重要なことなんですよね、なんというか「ゲーム用の1パーツのループアニメーション」を作ることを前提にしてる気がするんです。
なんというか、gif animetion < SpriteStudio < flashという表現が一番しっくりくるんですよ。
これが約10万円で「アニメ・UI作成用ツール スマホアプリ・コンシューマーゲーム・組み込みソフト向け」「Flashでなくとも、デザイナーだけでアニメ製作」という表現というのはうーむって感じです。
音楽や画像系のクリエーターという人種というのは恐ろしいもので、10万以上の製品をポイポイ買っちゃったりします。
ただ、それらの製品というのは値段以上に使いこなせないんじゃない?みたいな機能が多々あります。
例えばphotoshopなんかにはscriptを書く事で色々な作業が簡略化できますが、それを使っているデザイナーさんというのは中々いません。(scriptを書いている人という意味含む)
それらのプラグラインや機能を鑑みると色々妥当かもなぁという部分がありますが、イラレにはInkscape、photoshopにgimp、flashにはsuzukaがあるようにフリーウェアというのも存在します。
それらのフリーウェアには機能は限定されているものの、かなり使えるツールであるのも事実でクリエーターの裾野を広めてきたのは事実です。
音楽にしてもフリーのvstやvstiなんかも数多く存在します。
それらと比較した時にサポート体制や、ユーザー数、Tips、使いやすさ、拡張性の存在が1つの決まり手になるわけですが、SpriteStudioにはイマイチそれらの状況が整っているとは思えません。
Tumult HypeとかSencha Animatorぐらいの値段だったら納得行くんですけどね。
少なくとも、もうちょっと現場レベルの意見を取り入れて且つ、「Flashでなくとも」とか「デザイナーだけで」とか謳うのであれば、Flashが受け入れられて浸透した理由とクリエーターの使い方とかをなんとかしてほしいなぁ。
せめて、タイムラインを伸ばすのにメニューをクリックしなきゃいけない所とかUI作成用ツールって言うぐらいなら、ユーザーがショートカットキーをアサインできるUI機能の向上をしてほしいです。